音楽留学について③〜入試用のレパートリー
第3課程の入試のレパートリーについて、ご紹介します。
一般的に、CEMのディプロム試験では、全時代を網羅することが求められます。
第3課程スペシャリゼ(通称Cycle spé)は、CEMを持っていることが絶対条件なので、入試もそれに準じることになります。
オペラアリア1曲
リート1曲
フランス歌曲(メロディー)1曲
宗教曲1曲(バロックもの)
現代曲(第二次世界大戦終戦後に作曲されたもの)1曲
言語は、必ずフランス語を含め、かつ3ヶ国語であることが望ましいと思います。
入試では現代物・リートがなくてもいい場合があります。
バロックは、半音下げた415ヘルツで歌うことも可能です。(ただし、入試前に必ずリハができる場合にした方がいいです。たまーに、試験の伴奏が学生の場合があり、その場合突然半音下げろというのは、不安要素になります。)
おそらく、かなりの高確率でフランス語を歌わされるので、提出したレパートリーのうち、審査員が選ぶ、なんて書いてある場合は、フランス語は必ず歌うものと思っていたほうがいいかもしれません。
そして、その際は、変な話ですがフランス語の発音に命をかけてください。外国人は、「この子はフランス語ができない」という先入観で見られるため、そもそもがスタートラインのはるか後方からのスタートになります。正直、この人たちフランス語の発音にしか興味ないんじゃない?って思うくらいに、フランス語の発音ばかりが話題にのぼります。逆にフランス語が完璧であれば、かなり好印象です。
Nuit d'étoile, Au bord de l'eau, chanson tristeのあたりは、高確率で他のアジア人とかぶるので避けたほうがいいかも・・・