とある民族音楽学者の日記

長年のフランス生活で培ったノウハウをシェアしたいと思います。よろしくお願いします。

フランス留学①労働許可について

貯金なし、完全自活で、フランス留学は可能なのか? しかも、パリに住めるのか? 答えから言えば、私は可能でした。ただし、一切の娯楽・遊興費、被服費を完全に我慢して、やっと可能になりました。 うまくやってる人は、そこからそういう費用を出せてる人も…

フランス語①

Je veux .....! 私は、・・・がほしい!(あるいは、私は、・・・したい!)という時の表現についてです。フランス語を勉強するときに、かなり早い段階でこの表現を習います。後ろに名詞や動詞をつければ、したいことがなんでも言えます。 今度、面接を受け…

新しいことに挑戦しよう

道 8月が始まりました。新しい月になったし、新しいことに一ヶ月挑戦してみようと思い立ちました。 私は自分に自信がなく、人の思っていること、あるいは人が自分に対して持っているだろうと自分が思っていることと、自分が実際どういう人間であるかを切り…

ジム通い

gym 演奏というのは、見た目以上に肉体を使います。5年前に歌をやめるまでは、日曜以外毎日必ず2時間練習にあてていました。もちろんずっと歌いっぱなしではないけれど、クラブサンも習っていたので、それなりに体を使っていたと思います。お腹も自然と割れ…

ランコムを買った。

visionnaire 先日、セフォラに行った時に、お姉さんに勧められるがままに買ってしまった、これ。 普段、慌ただしく過ごしているのを言い訳に、スキンケアなんてまともにしていなかった私が、珍しく朝昼してます。 これ以前に使っていたのは、日本で買ってき…

語学コンプレックスを拭い去ろう

フランス在住11年に突入しました。その間、日本人と日常生活で一切関わることがない生活をしていました。もともと、留学したばかりの時、英語ばかり話す私に歌の先生が釘をさしたのがきっかけで、なるべくフランス人に溶け込むようにしていました。また、…

民族音楽分析学という分野①

私は、旧パリ第4大学で民族音楽学を学んでいます。民族音楽学というのは、もはや「音楽」とイコールくらいのとても大雑把なくくりです。音楽といっても、クラシックからポップスまで様々なジャンルがあるのですが、民族音楽は伝統音楽に関する全ての学問分…

フランス語で香水を買おう!

SEPHORA 新しい香水を買いに、SEPHORAに行ってきました。 このあとのフランス語例文は、ネイティブチェックを受けていないので、私はこう言ったよ、という参考にとどめておいてください。 香水は、壁一面にブランドのアルファベットに並んでいます。テスター…

歌は語学が基本

初めてフランスで、ハンガリー人歌手のマスタークラスに参加したとき、私以外の参加者はプロとして活動なさっている方々ばかりでした。フランス人、イタリア人、スイス在住アメリカ人など、そもそもが外国習得に恵まれた環境に生まれ育った人たちでしたが、…

音楽留学について⑤〜声楽の試験内容

声楽の入試内容に関してご説明します。 以前の記事で、コンセルバトワールは第1課程から第3(4)課程まで分かれていることを、なんとなくご説明しました。 入学試験は、おおまかに、どのレベルの人も2曲くらい歌わされて配属される場合と、入試の時点で…

夢を叶える人とそうでない人

この10年、フランスに住んで、世界のオペラ座で歌っている人、歌えるようになった人と知り合ったり、間近で見るチャンスがありました。 彼らを見ているうちに、なんとなく夢を叶えて第一線で活躍する人と、そうでない人の違いがわかるようになりました。 …

音楽留学について④〜音楽院の種類

こんにちは。 今日は、音楽院の種類についてご説明しようと思います。以前にも書いたと思うのですが、フランスの公立小学校では音楽の授業が行われていませんでした。その代わりにパブリックのコンセルバトワールがあります。 なお、パブリックスクールには…

音楽留学について③〜入試用のレパートリー

第3課程の入試のレパートリーについて、ご紹介します。 一般的に、CEMのディプロム試験では、全時代を網羅することが求められます。 第3課程スペシャリゼ(通称Cycle spé)は、CEMを持っていることが絶対条件なので、入試もそれに準じることになります。 …

音楽留学について②〜先生の探し方

コンセルバトワールに入る場合、基本的には入学試験(Concours d'entrée)があります。その前に、先生に声を聞いてもらうことも可能です。 私がいつもしているのは、興味のあるコンセルバトワールに電話して、先生につないでもらったり、レッスン日時を聞い…

音楽留学について①

フランスに音楽留学する際に、まず入れておくべき予備知識をご紹介します。 日本で音楽を専門的に学ぼうと志す場合、音楽大学進学をまず思い浮かべられると思います。実技を大学で学ぶ、ということが日本では当たり前です。 ここが、フランスと大きく異なる…

はじめに

はじめまして。 現在、フランスの地方都市にて、子育てしながら博士論文を 執筆しています。 フランスに来て、もうすぐ11年。 研究生活やフランスにおける「学ぶ」ことの意味、海外での子育て、かつて教鞭を取っていたフランスの公立校について、はたまた…